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蓄熱暖房器の増設(配線検討など)

平成17年の12月は歴史に残る豪雪で、私の住む富山県の某自治体なんぞ、この年の除雪予算を12月だけで使い切ってしまったという異常事態でした。全国でも屋根に積もった雪で家が潰れたり、それを防ごうと雪下ろしする人が屋根から転落して亡くなられるということもありました。1月以降は豪雪にはならなかったものの実に寒く、外気は毎朝毎晩氷点下。ヒートポンプ式のエアコンは外気の熱を奪って室内に運び込むために、室外機は凍り付いて慢性的に「霜取り運転」になって、逆に冷気が出てくる状態。ちっとも暖かくなく、仕方なくハロゲンヒーターを導入する有り様。

しかし、唯一「蓄暖」こと「蓄熱式暖房器」を入れていたリビングは実に快適でした。深夜電力で蓄熱レンガを熱し、日中にその熱を放射するというタイプなので、石油ファンヒーターのように空気を汚さず、結露もしにくく、電気代も安く済むというスグレモノだ。ただ、これが200Vの電源を使用するために、新たに増設するとなると配線からやってかからねばならない。確かに「アルディ・ミニ 」といった100V電源でも可能な蓄暖も存在するが、北陸でこれは要領不足で、ちょっと無力です。


でも、やっぱり寒いのは嫌なので、面倒&初期費用がかかってしまいますが、蓄暖2台を増設することにしました。さすがに全館暖房する必要はないので、両親の寝室(まさに寝るだけ)に小型のファンレスタイプ、私の部屋にやや大型のファンタイプの蓄暖を増設します。電気容量の関係で、北陸電力に手続きをせねばならずこれも面倒。それも済ませて、とりあえず寒いうちに蓄暖を使えるように工事ができました。

前述の通り、通常の100Vのコンセントは使用できない上に、200Vと言っても、深夜電気温水器と既存の蓄暖くらいしか対応していないので、改めて配線が必要です。如何にして、見苦しくなく配線するかが課題です。事前に敏腕現場監督S原さんと、電気屋さんがやってきて配線経路を検討されました。


まず、我が家の電線の引き込み口は、玄関の横です。そして、両親の寝室がその対角線にあります。つまり、一番遠くてケーブルの長さも必要になってくるのが両親の寝室。更に、私の部屋は玄関の真上なので引き込み口から近く感じますが、諸々の諸事情で中央付近に設置せねばなりません。それで外観を損なわずに配線するのに大変だったのが、私の部屋でした。玄関まわりに電線を張り巡らすわけにもいかないので、これには苦戦しました。

両親の寝室
玄関から最も遠い両親の寝室です。
エアコンの真下に蓄暖が設置されます。
私の部屋
私の部屋です。S原さんが示している
位置の裏側も部屋なので配線が困難

何でも電気の契約が従来と別になるようで、電気メーターも配電盤も別になります。通常は配電盤は屋内にあるものですが、電気メーターのそばに取り付けられました。また、深夜電気オンリーなので、深夜だけ電力供給するためのタイマーも設置しました。

メーターの位置確認
電気メーターの設置位置を確認しています
メーターの位置確認
従来の電気メーターの横に設置されます

両親の寝室は玄関と対角線にあるので、そこまで電気コードを引っ張っていかねばなりません。当初は、基礎の上を這わせようと計画していましたが、そうなると外見も悪くなる上に、勝手口を横切る形になるので別方法を検討。玄関付近の基礎と両親の寝室の真下(リビングがあります)の基礎にも空け、基礎の中を通していこうとなりました。それで、その穴の確認もなされました。

基礎の穴の位置確認
左側に玄関があり、そこから穴を空ける
位置までの距離を測っている最中です
基礎の穴の位置確認
雨どい付近に穴を空けることに決定。
浴室の下から引き込むことになります
基礎の穴の位置確認
引き込まれたケーブルを引き出す穴の位置を
検討中。この真上が両親の寝室になります
ケーブルの位置確認
丁度ここにあった室外機から寝室のエアコン
までのパイプを使ってケーブルを引き上げます

問題は私の部屋の配線。玄関の真上なので外壁に沿わせてケーブルを引き上げたくもないし、玄関の天井に穴を空けたくもない。そこで、玄関のダウンライトを一時的に外して、その穴を使ってなんとかケーブルを引くことにしました。

玄関の天井検討中
この玄関の天井をどうするか……検討中
私の部屋検討中
ここの床に穴を空けます

……ということで、ひとまず、そんなに外観を損なわないで配線ができそうです。やっぱり、最初の設計段階で蓄暖は検討すべき、と思いました。最初は、どうしても倹約するつもりなんですが、エアコンは使い物にならないし、ファンヒーターは空気を汚すし、結露の原因となります。オール電化を検討されている方は、是非とも小型でもいいので蓄暖を、ある程度の部屋に設置するか、後の工事を考えて200Vの配線だけは済ませておくといった工夫をした方が、工事費が浮きます。

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