Palcon Station:Presented by Kotsuwo



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1階建て方仕上げ こつを初偵察

ついに他人様のお宅まで偵察するに至ってしまった、こつをでございます。

行きの道中に、大成ハウジング富山にチョロリと寄りました……が、アイスコーヒーをご馳走になりまして、営業のスマイルU野さんとハイセンスコーディネーターD嬢と暫く談笑……、そして、案の定ディープなオハナシ……。

いろいろと話しておりまして、やっぱり北海道のジョーさんのお宅のお話になりました。U野さん曰く、「ジョーさんの家の話は、ウチでもいろいろと話しているんですけど、何でああなっちゃうのか分っからないですね〜」とのこと。

確かにチョット前に敏腕現場監督S原さんとお話したときにも「パルコン板が傾いていたら、他の板からはみ出ていたりして、目で見てもスグ分かります」ということであった。ナルホド……。

それに、ジョーさんのお宅は北海道で始めてのSwitchらしいのですが、ビルダーそのものは、それまでのジェニック等の従来の商品を建てているから、基本的なパルコンの建て方に関しては全くのド素人ではないハズ。

U野さんのお話でも「どれか1つ、パルコン板が傾いていたりしたら、最後、どこか合わなくなってスグに分かるはずなのに、どうしてそのままいってしまったのか……」と理解できない様子でした。やっぱり、話題になっているようですね。

それから、北陸プレハブから運送する時は、ずっとトレーラーに積んで北海道まで行ったそうです。その道中、海が荒れていたりして船がよく揺れたのもパルコン板が欠けた要因ではないか、とのお話でした。何はともあれ、今後の対策が大事だと思います。ジョーさん、頑張ってくださいね!

ついでに、私によく来るご意見で、「基礎からのシース筋が傾いている」というのがありました。そのことについては、他のサイトなどでも「構造上問題ナシ」とのことですが、やっぱり気分が悪いもの。正直なトコロ、指でつまんで直せるんだから、建て方でハンマーでガンガンやって台直しする手間も省けるし、たったの指2本でお客さんの印象もズバ抜けて良くなるんだから、これくらいはやってもいいのではないか、と申し上げておきました。そこは流石に大人のスマイルU野さん。「ハンマーで直すっていっても、やっぱり見かけは良くないですもんね」とのお言葉を賜りました。費用がかかるわけではないのだから、是非とも改善してもらいたいところです。

言いたいことだけ言って、念のために場所を聞いて、現場にレッツゴー!


建築中のお宅のスグ近くがS端さんの職場ということで、仕事の合間(お昼休み?)にお会いしました。丁度、昨日に1階の建て方が終わったということで、現場では、「あのおっちゃん」が仕事をしていたのだ!おっちゃぁ〜ん、会いたかったよぉ〜っ!!

S端邸正面
市街地の中に姿を現したS端邸の雄姿!
S端さんと記念撮影
毎度恒例のユーザー同士の記念撮影です。
左がS端さんで、右が私、こつをでございます

記念撮影の後、早速、問題の基礎のチェックに……。

基礎検討中
昼休みのおっちゃんも一緒にチェック!
基礎から壁へ……
基礎と壁の継ぎ目。ウチよりもチャンと
グラウト材が入っているが……(不満〜)

基礎のチェックには、なぜか建て方のおっちゃんが昼休みなのに一緒になって来てくれました。それにしても、パルコンに誇りを持っておられるんでしょうね。ひたすら、パルコンの賞賛をしていました。

そして、基礎を見て「ん〜、こりゃジャンカできちゃってるねぇ。でも、パルコンの基礎はバカでかいし、鉄筋もゴツいから、表面のこれくらい大丈夫だ!」と太鼓判押しておられました。確かに、S端さんのお話では敏腕現場監督S原さんとのお話で「これが外だったらマズいですが、中だし、表面だけですから、あまり問題ないですよ」とのことだったそうで……。ん〜、大丈夫だとは思いますが……、どうなんだろう?

それから、基礎から1階の壁の継ぎ目は、写真の通り、綺麗にグラウト材で埋まっていました。ウチの場合は結構隙間があったようですが、う〜む、ことわざに「隣のパルコンは埋まって見える」と言うしなぁ……(?)。

目地埋めています
これぞ目地埋めの富山仕様「木片の林」!
アトリウム内部
アトリウム内部は見事な打ち放し面です

上の写真のようにスラブ板の継ぎ目には幅の狭い木の板で塞ぎ、木の板のバネで支えています。

どうも、このやり方は富山仕様のようですね。各地のビルダー毎にやり方が異なるというのはまさにこのこと!ちなみに、先日kasaさんに聞いてみたところ、kasaさんのお宅は、目地を特殊なテープで塞いで行ったそうです。これが関東仕様ですな……。

S端邸は、中央のアトリウムが印象的な「Palcon Switch AXL」のだそうです。そのアトリウムの内部の壁は見事な打ち放し壁!明るい空間になりそうです。

あと、S端邸のコダワリといたしましては、アトリウムに設置される2階への階段。ナント、螺旋階段だそうです!デッカイ窓を横に螺旋階段!カッコイイ!

既に螺旋階段の軸が来る部分には土台ができておりました。

螺旋階段土台
基礎と一緒に螺旋階段の土台が出来ています
螺旋階段2階へ……
螺旋階段が取り付けられる部分で
1階から2階を眺めました。明るい!

それにしても、今回のお宅偵察で感じたのが、富山のビルダーも施工するたびに成長しているなぁ〜ということでした。

……というのも、私の家と全く同じ箇所の施工でも、やり方が異なっていたことです。

例えば、2階の床板となるスラブ板と1階の壁の間に入るグラウト材。壁の板とスラブ板の間をプラスチックのスペーサーで隙間を確保し、その間にグラウト材を流し込んでいきます。しかし、そのままでは流れ出てしまうので、バックアップ材を詰めて流出を防ぐのです。……が、どうしてもそのグラウト材の漏れは完全に防ぐことができず、パルコン板の壁に雨だれのような痕が残ってしまうのでした。室内の打ち放し面になると、板がムキ出しの為に致命傷となってしまいます。

その問題は、「そういうもんだ」とアキラメていたのかと思ったが、流石はおっちゃん「アレは何とかしたいとずぅ〜っと思っておったんや!」と悩みぬいた末に編み出したワザがバックアップ材ではなく、コーキングしてしまうという方法……!隙間にコーキングしてしまって、そこにグラウト材を流し込んでいくのです。これは気密性が高いから綺麗に仕上がっていました。トヨタではないですが「カイゼン」の精神は天晴れです!

また、こうやって富山のビルダーのおっちゃんが独自開発するワザがあるというのを思うと、施工に地域差があるのが実感できました。


実例をあげて解説しますと、まずは我が家の場合です。

ごらんの通り、スラブ板との継ぎ目に詰めたバックアップ材の隙間からグラウト材が垂れて、壁板に赤いワクで示したように雨だれのように白く残ってしまっています(泣)。

グラウト材痕
階段部分です。見事に漏れまくっています
グラウト材痕
ちょっと見づらいですが、痕があります

これを、約半年経った今の施工はこうなります。S端さんのお宅で紹介しましょう。見事に漏れておりません。偵察中、まず雨だれのような痕は残っておりませんでした。

コーキング処理
コーキングされて漏れていません
コーキング処理
コーナー部分もこの通り!美しい!

そりゃあ、我が家の時も、このように施工していただければ幸いでしたが、技術とは時と共に向上していくもの。

このことで、私としては、このおっちゃんは、その時々の精一杯のワザで頑張ってくれているんだなぁ。「手抜き」ということがないおっちゃんなんだなぁと、より信頼するのであった。見直したよ、おっちゃん!


それから、S端邸を見ていて思ったのが、実にパルコン板が美しいということ。

私の家の建て方完了の写真を見ていただければ分かりますが、乾いていてもダークグレーでありますが、S端邸のパルコン板は玄関部分を除けば実に美しい真っ白!

我が家を「シミ・ソバカス板」と言うならば、S端邸は「美白板」とでもいうのでしょうか。

全く同じ北陸プレハブ製の板でありながら、あまりの板の美しさにビックリしてしまった。我が家を「廃墟」と表現したが、ここは「白亜の城」とでも言うのでしょうか?

色があーだこーだということで、強度が変わるワケじゃないですが、やっぱりパルコン板を作る時期によったのであろうか?私の場合は、なかなか晴れない冬場に製造しました。しかし、S端邸はちょっと雨の少ない夏に作りました。そういうのでパルコン板の自然養生中の乾燥の具合が影響したのではないだろうか、と私は判断しております。

確かに私の家でも中には、「美白板」もございましたが、「美白板」と「シミ・ソバカス板」が混在していたんですね。もし、生コンを作る段階での骨材などの配合によって色が変わってしまうのであれば、同じロットで作られた私の家の板に色ムラが出るはずがないので、恐らく天候によったのであろうと思いました。

工場で生産されたプレキャストコンクリート板ということで、品質は一定とのことですが、ストックヤードでの自然乾燥工程では、どうしても季節によって気温や湿度、それに天候によって左右されるのではないだろうかという、こつをの勝手な推測をしているのでした。実際のところ、どうなんだろう?

壁コッター?
1箇所、壁の継ぎ目に壁コッターの仲間みたいな
ものがありました。それにしても美しい「美白板」!
シミ・ソバカス板
オマケでこつを邸の「シミ・ソバカス板」です

さて、いよいよ、2階に上ってみました。1階の建て方が終わったばかりなのでスラブ板しかありません。おっちゃんがコッターの処理と、シース管に例のYNパルグラウトを流し込んでいました。

S端さんも目の色が変わり、「要チェックモード!」。私もかなりの現場撮影フェチでしたが、要所要所をデジカメで撮影していました。う〜ん、S端さんも、なかなかやりますなっ!

グラウト材攪拌とS端さん
若い衆がグラウト材を攪拌する
所を、シッカリ撮影するS端さん
おっちゃんとS端さん
シース管の穴に、使用するシース筋の種類を
書き込むおっちゃんと、徹底マークするS端さん

実は、こつを自身はシース管にグラウト材を流し込む所を見るのは初めて。私の家よりもチョット前から使い始めたという流動性のいい「YNパルグラウト」なるものを見ました。

流動性は……、言うなれば「水の分量を間違えてシャビシャビになってしまった出来損ないのカレー」といったところでしょうか。「これが本当に固まるの!?」と思うような流動性です。

グラウト材をシース管に流し込む所をS端さんとマジマジと見つめる。「ジョロジョロ」と丁度、水筒にお茶を注ぐときのような音を立ててシース管に納まっていく。もっとドロドロして、「コッポン、コッポン」とゆっくり空気が抜けるのを待ちながらやるかと思いきや、そんな必要がないくらいにサラサラと入っていく。流し込みながら、おっちゃんもおっちゃんで説明好きなので、懇々と懇ろにグラウト材について説いてくださった。

説明の最中、「シャー」とホースで水を撒くような音がした。「……ちょっと待て!」と目の色が変わるおっちゃん。「この音、何だ!?」といきなりハードボイルドな雰囲気で耳をそばだてて周囲を見渡す。

どうも近所のおばちゃんが玄関先にホースで水を撒いていたようだ。それを確認しておっちゃん曰く「あー、なんだ。イヤ、グラウト材が漏れるとね、あんな音がするんですよ」とのこと。説明しながらでも常に気を張っているおっちゃんにカンパイ!

シース管にグラウト材注入
シース管にかなり流動性の高い
グラウト材を流し込んでいきます
見学中
流し込むところを念入りにチェックする
S端さん。なかなか良い調子です!

そうこうしているウチにS端さんもお仕事に行かねばならない時間になりました。またの再会と今後の現場偵察写真提供をお願いしてお別れ……。

……が、ここまでは良かった。天気もイイし、作業も順調!

現場を離れた途端、雨がポツポツと降ってきた。「ポツポツならいいか……」と思っていたところ、いきなり雨脚が強くなってきた。「これ、夕立だよ。夕立!」と言い聞かせながら車を走らせる。

しかし、家についてからも雨は止まずに、だんだんと大雨になってきた。完全な雨です。

現場を離れるときは、シース管へのグラウト材注入が始まったばかり。コッターにもまだグラウト材が入っていませんでした。

「おっちゃぁ〜ん!大丈夫かぁ〜!」と叫ぶものの、私の声はおっちゃんには届かない。あの後、おっちゃんはどうなったのであろうか?我が家の建て方に続き、天候に悩まされるおっちゃんであった。

富山に来て先輩に言われた言葉……「弁当忘れても、傘を忘れるな」。富山は雨が多いのであります。

おっちゃん夏バージョン
オマケで、S端邸で作業するおっちゃん。
夏バージョンで実にラフな格好であります
おっちゃん冬バージョン
極寒の時期の我が家でのおっちゃん。
冬バージョンで完全防備であります!

最後に、おっちゃんに敬意をあらわして、夏バージョンと冬バージョンのおっちゃんを紹介してみました。なぜかヘルメットだけは全く同じであります。

再会を果たしたこつをがおっちゃんに言った言葉が「アレ?痩せました?」である。案の定、夏場に汗をたくさんかかれたのでしょう。痩せたんだそうです。

おっちゃんは、我が家の年越し建て方をよ〜く覚えていて、「あの時は、ヒドかった……。寒くて寒くて……」ともらしていました。それに比べて夏の建て方は楽なもんでしょうね。

おっちゃんの苦労があってこそ、我が家があるのだと、改めて感謝(合掌……)。

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