1週間の建て方期間中、皆出席で現場偵察に来られたS端さん。
本日をもって、「おっちゃん」もこの現場を去ってしまうようです。あぁ、寂しい……。おっちゃんは、いずこへ……???
本日もS端さんより、偵察レポートが届きました。金曜日、そう、ハナ金です!では、レポートどうぞ!
「今日お昼に行ったところおっちゃんが1人で2階の板を外してい ました。板は次の現場へ持っていくそうです。板も高いから再利用しな いとコストがかかってしょうがないそうです。
1階と2階では高さが違い板が違ってくるから結構たくさんいるんですよ。だから広い家と3階建ては大変なんだといっていました。
(1階2階3階でそれぞれ天井までの高さが違うことがあったそうです。) 」
ここで言われている「板」というのは、パルコン板の継ぎ目を塞ぐ幅の狭い木の板のことです。
なるほど……。単純に考えて、1階とそれ以外の階を考えてみれば分かりやすい。
建て方段階では、1階にはまだ床がない。その為、1階で天井のスラブを塞ぐには、基礎のベースから天井までの長さの「支える板」が必要になってくる。しかし、2階の場合は、単純に床から天井までの長さの「支える板」なので、1階で使用した板では長すぎるので短いのを用意しないといけません。そして、言うまでもなく広くなればなるほど、使用するパルコン板の枚数は増えるので、比例して継ぎ目も多くなり、塞ぐ木の板も増えるってぇ寸法です。
それにしても、おっちゃんは、地球の環境を考えて(単純にコスト削減だけ?)建て方をしておられたんですね!なんて、エコロジーでエコノミーな「2×エコおっちゃん」なんや〜!!(意味不明)
2階天井のスラブ板の継ぎ目を塞いで
いた木の板も取れました。綺麗です!
1階のアトリウムの螺旋階段付近にまとめ
られた使用済の木の板。リサイクルされます
そして、さらにさらにS端さんは新たな発見をしてしまったようです。
「浴室と洗面がくる部屋の壁の一部が打ち放しになっていました。ここはユニットバスがくるし、壁で隠れてしまう部分です」
……とのこと。
ん?と思って見てみたのが、下の左の写真。
確かに、中央にある1枚のパルコン板は見事に打ち放し壁。そして、ここにはユニットバスが来るのでいずれにせよ打ち放し壁は隠れてしまうとのこと……。
なぜ……?打ち放し壁は、フツーの板よりも割高なだけにナットクいかない……。そこで、おっちゃんに聞いてみたところ、奥の壁の向こう側にヒントがあったのだ!
「おちゃんに質問したところ電気給湯器をおく予定の部分の壁が打ち放しだからこうなっているんだと説明してくれました。一部だけ打ち放し面を作ることはできないとのこと」
なるほど。左の写真の奥の壁の向こうは、基礎部分に赤いホースが延びていく先に深夜電気温水器が設置されます。その設置場所は打ち放し壁とのこと。
確かに、真ん中の壁だけが中途半端
に、割高な打ち放し壁になっています
左の写真の壁の一部分が外に出ていて、
ここは打ち放し壁にしたいワケなんですな
つまりですが、分かりやすく(?)図解したのが下の図です。1枚の壁の左側がユニットバスの壁として使われ、右側が外に出て打ち放し壁として使われるのです。
そうすると、右の図で分かりますように、1枚の壁の表面を打ち放し面と普通の面の2種類に分けることになるのですが、「北陸プレハブの見学」のコーナーで紹介してあるような作り方をしているので、1枚のパルコン板の一部分だけを打ち放し面にするのは出来ないのだそうです。
自由が利きそうなパルコン板にも、こんな甘酸っぱくほろ苦いフクザツな事情があったのでした。
上から見るとこんなカンジ。1枚の壁の一部分
が外に出て打ち放し壁として使いたいワケです
そうなると、1枚のパルコン板の表面を上記の
ように加工せねばならないが不可能とのこと
S端さん曰く、
「でもここはほとんど見えないし給湯器で隠れてしまう部分だから少しもったいないと思いました」
……確かに。しかも、家の裏側でくぼんだ所なんですよね。そう考えると吹き付けでも良かったかもしれません。
この際、打ち放し壁のバスってぇのも奇抜でオシャレなんでは?などと思った、こつをは単純バカなんでしょうか?
そんな最後の最後までアドバイスをくださったおっちゃんも今日で最後。次なる現場に旅立ちます。何でもおっちゃんは見かけによらず、洋酒しか飲まないとのこと(営業のスマイルU野さんから得た情報……)。いつか、戦物語でもしながら飲みたいものです。
さて、こちらの建て方も一区切りつきましたが、気になるのが職場近くのS水ハウスの現場……。今日は、建て方もほぼ完了したようで、夕方にはS水ハウス独特のブルーのシートカバーで覆われていました。
シートカバーで覆われて見えなくなりました
そんなワケでS水ハウスも一区切り……。こちらのレポートはいい加減にこの辺でやめときます。