ことは、平成１７年９月１２日までにさかのぼる。

平穏な我が家に、とある大手アルミサッシ会社の某Ｓ社から依頼を受けたと思われる、広告写真撮影を受け持つお方がやってきた。富山では結構有名な業者さんである。

何のことだろうと聞いてみると、「写真撮影と合成使用許可願」と書かれた、Ｂ５サイズのプリントが手渡された。それには、こう書いてある。

◆　写真撮影と合成使用許可願　◆

拝啓、時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

この度は、Ｓ社のカタログ製作に、ご協力いただきまして誠にありがとうございます。

Ｓ社の新商品の背景用に、美しく優れた施工例として、写真撮影させていただき、新商品を合成した上で、カタログや広告等に使用致したく『写真撮影と合成使用の許可申請』を提出させていただきますので、ご了承を賜りますようお願い申し上げます。

へぇー。パルコンに目をつけるとは、流石にＳ社、御目が高い！それにしても、広い富山の中のそこそこ新しい団地に、いろんなハウスメーカーの新築の家が建ち並ぶ中で我が家が候補に上がるとはチョットびっくりでした。

……で、どのように使うのかな……？と「使用用途」を見てみると、

■　使用用途

Ｓ社及び販売契約会社であるＦ社のカタログ、パンフレット等の印刷物や雑誌、新聞等の広告類への掲載、インターネットのホームページやＣＤ−ＲＯＭ等での電子媒体等での掲載。

※カタログの構成上、撮影させていただいた写真を画像処理で修正もしくは色変換をさせていただく場合があります。また、氏名、住所等は、掲載使用に際しては公開いたしませんのでご了承ください。

……とのこと。ちなみに撮影箇所は、「全景」「ドア」「門扉」とのこと。

どうも、ウチのパルコンの写真を撮影し、写真合成技術でＳ社のサッシを合成し、場合によっては外壁の色を変換したりしてカタログやらインターネットで使われるかも……ということなのだ。

確かに、Ｓ社のサイトを拝見すると全く同じ家の玄関付近の写真があって、数パターンの外壁（タイルやら塗り壁など）と、数種類のドアを選んでシミュレーションできるというサービスがあるのだ。つまり、パルコンの着せ替えができるってことネ？

撮影箇所には「門扉」というのがある。しかし、我が家には門扉はないのだ。しかし、そこは写真コンピュータのスゴイところで合成してしまうということ。つまり、何でもアリなのだ。

「門扉のある我が家も見てみたいじゃなぁ〜い？」と両親も結構ノリ気で、「パルコンの宣伝にもなるしネ！」と「お施主様」という欄に使用許可のサインをする。

しかし、こういうことをするには「販工店様」のサイン欄があるように、パルコンなら大成ハウジング富山の許可が必要なのだそうだ。でも、まあ宣伝にもなるのだからＯＫでしょ……と思って数日待つ。

これが「写真撮影と合成使用許可願」の書類。
「お施主様」と「販工店様」の２つサイン欄がある

そして本日、業者から渡されたのが不許可通知！
う〜ん、トステムとのパルコンの絆は固いんですね！

そして、本日、その業者さんがやってきて１通の水色の封筒が手渡された。開けてみると……、

ナント、大成ハウジング富山さんに電話したところ、「ドアサッシ関係はトステムさんなので、許可は無理とのことです」とのこと。

確かに、展示場もトステム、我が家もトステム。カーポートもトステム……ということで、パルコンにはトステムという固〜い絆があるようです。いくら宣伝になろうとも、トステムを裏切れないという深い愛情が感じられました（？）

それにしても、富山県は結構多くのアルミ会社がある、ファスナーで有名なＹ社やら、Ｔ社やら……。私の友人にも非常に多くのアルミサッシ会社勤務の人がいるだけに、我が家に遊びに来た友人から「へぇ〜、トステムなんだ……」と白い目で見られてしまったこともある……。

ゴメンネ。実はカーポートもトステムなんだ……とは、とても言えないこつをでした。