実は最近、朝の洗面で洗面所に行く時や、お風呂に入る時に、決まって洗面所のドアを開けると、なんとなくアンモニア臭が鼻をつくということが多くありました。
暫く洗面所だけがそういう臭いがしたので、洗濯洗剤やシャンプーなどの臭いが混ざり合って出ている臭いだろうか?と思っていたのだが……。本日ついに、リビングにある床タルカス口からアンモニア臭がするようになってしまいました。
リビングの角っこにある床下タルカスの吸気口
ここから、かすかにアンモニア臭がしたのでした
洗濯機をどかして床下点検口を開けてみた
強烈なアンモニア臭が鼻をつき、目も沁みた!
そこで、通常は洗濯機が上に乗っていて、引渡し時から1度も開けてない床下点検口をチェックしてみることにした。
アンモニアといえば、人体からの廃液……。もしかして、トイレの配管から漏れているかもしれない……と思ったのですが、思いのほか、床下はドライでした。
点検口から浴室方面を見ました。浴槽や
排水溝から漏れている気配はありません
点検口からキッチン・トイレ方面を見ました
トイレからの漏れはありませんでした……
そこで、夜の8時前くらいに敏腕現場監督のS原さんに電話してみた。そしたら、案の定まだ職場でした。それで事情を説明すると……。
「8時半くらいになりますが、帰りに寄っていっていいですか?」
……とのこと。ヨッシャー!さすが、ご近所のS原さん!なんて応対が早いんだ!早すぎる!ステキすぎます!(……ってコレを狙っていただけのような気がする)
そして、8時半過ぎ、玄関のチャイムが鳴る。いらっしゃいませ!……ということで、早速診断をしていただきました。
どうも、S原さんは風邪か何かでお鼻の調子が悪いので臭いは分からないらしいが、「目が沁みますね〜」とのこと。そして、床下点検口を覗き込んで、また「沁みますね〜」とのこと。まるでキンカンを目の近くに持ってきたような刺激である。
これって、床下断熱の接着剤か何かの臭いかな〜?と思って聞いてみたところ、「システムフロアのパーチクルボードの臭いかもしれませんね」とのこと。あれって、こんな臭いしたっけ?
それでも、床下のタルカスで室外に排気されていくのでは?と疑問が出てくるのだが、それには下の図を見ながら説明を読んでいただきたい。
床下タルカスのおおよその空気の流れ
上図で、赤で塗られた壁は、基礎の立ち上がり部分で、床下の空間が仕切られている所です。そして、水色の矢印がおおよその空気の流れ。基礎の立ち上がりには穴が開けられているので空気は動きます。
そして、赤丸で囲まれたピンクの四角が床下タルカスの吸気口。ここから、室内の空気を床下に吸い込んで、水色の矢印のように流れて、浴室の緑の矢印部分から屋外に排気されます。
床下タルカスの吸気口は、極力床下の空気の流れができるように、浴室から離れた部分に取り付けられています。
そして、ご覧の通り、床下タルカスの吸気口は、あくまで床下への吸気の為に、本来ならここから床下の臭いが漏れるはずがない。
ここでS原さん曰く、実はこの現象は他の1軒でも起こったことらしく、そこでは、浴室に取り付けられた床下タルカスのダクトの交換で臭いが消えたとのこと。
つまり、床下タルカスの空気は、最後、お風呂の壁の外をつたって、お風呂の換気と共に屋外に排出されていきます。そのダクトの口径が小さいと吸気量が少なくなり、基礎の面積が広ければ広いだけ排気効率が落ちてしまうんですね。それで、室内への逆流が起きるという寸法だそうです。それで、一応今度、ダクトを大きいものに交換するということで試してみることになりました。まだ、推測段階なので分かりませんが解決できるといいものですね。