完成展示会を行わなかった我が家ですが、当サイトで「もう1つの建築日誌」を提供してくださったS端さんに続いて、こつを邸見学会を希望された方が来られました。
当サイトの談話室(掲示板)にHM選び段階で登場された福井県のKIMEKANEOさんご一家です。一応、「大成ハウジング富山」で建てたこつを邸と「大成ハウジング北陸」で建築中のKIMEKANEO邸ということで、標準仕様や施工方法など微妙に違うところがありますが、北陸のパルコン仲間ということでメールを頂きまして、わざわざ富山までお越しになられました。
以前からも何度か質問メールを頂きましたが、ハウジング富山とハウジング北陸の標準の違いというものがあって苦戦しておりましたが、非常にコダワリの家づくりをなさっておられるご一家でした。当パルステもよくご覧いただいておりまして私も是非お会いしたいと思っておりましたので、本日のお昼にお会いすることができました。
到着されるなり、挨拶もソコソコにいきなり本題に突入!こつを一家もパルコンマニアですが、KIMEKANEO一家も相当のパルコンマニアのニオイが漂っています。なんせ、気合の入れ方が違います。一応、KIMEKANEOさんは福井県の方なんですが、
こつを「とやま展示場はご覧になられましたか? (^-^)」
KIME「はい (^-^)v」
こつを「あ、さすがですね!じゃあ、今回は高岡の展示場は…… (^_^;」
KIME「高岡も見ました (^-^)v」
こつを「(ウッソォ〜?)ほぇぇぇ〜っ!それはスゴイ。でも、北陸プレハブさんは……? (@_@)」
KIME「ええ、見学しました (^-^)v」
こつを「……! (@o@;)」
……ということで、福井の展示場は言うに及ばず徹底調査なさっておられる強者です。しかも、こういうマニアな方は一家の中で大体、ご主人さんというパターンは多いのですが、今回来られたKIMEKANEOご夫妻&長男さんは、全員がパルコンを知り尽くしておられるという感じでした。それを実証するかの如くリビングのテーブルの上に広げられたのは、KIMEKANEO邸の設計図だけではなく、建築記録の写真、そしてさらに、各展示場の内部写真を納めたアルバムがありました。そして、それぞれの写真にマーキングをしてあり、書き込みもスゴい。さすがにひるみましたが、設計図やら建築記録の写真を見ると偵察フェチの血が騒ぎました。
かなりの量の図面や写真を広げていきます
図面を見ながら検討中&乗り出す父(右)
KIMEKANEO邸は、市街地の角地に建つペントハウス付きの3階建てパルコン。奥行きはあまりありませんが、幅は結構ありそうです。
これがKIMEKANEO邸の完成予想図。大成仕様の
INAXのブルータイルに惚れて外壁はこうなったそうです
ちょっと違う角度から見たものです
なんでも、Switchで打ち放し壁との相性がメチャメチャいい大成仕様のINAXのブルータイルの美しさに惚れたそうで、殆どブルータイル張り。これだけ張れば、当サイトの「もう1つの建築日誌」で連載させていただいた、S端邸のような青いタイル張りの壁が出現するでしょう。そして、打ち放し面を中央に持ってきています。
また、中央にエレベーターを設置。上左の写真でお分かりかと思いますが、非常階段のように外にも階段が用意されています。いいなぁ。
……で、このブルータイルには、大変な思い入れがあるようなので、それだけにタイルの質には実にコダワリを持っておられてました。それだけに、現場に搬入されたタイルの質やタイルの張り方には気を遣っておられるようです。……ということで、タイルの現物を持ってこられました。
まずは、搬入されたINAXのスクラッチタイルのスクラッチ部分のつぶれが気になるということ。それから、タイル毎に微妙に色味が違っているのではないかということ。また、届いたタイルにヒビ割れなどがあるけど……という点です。まあ、若干のスクラッチの潰れは仕方ないにしても、ヒドいものは外してもらうように言えばいいのではないかということと、ヒビ割れなどは届いた中に不良品も混じっているでしょうから張る段階で見極めて張ってもらうしかないと思います。まあ、これはINAX側の責任ですから……。色味は、なんせ焼き物ですからロット毎で若干の色味は違うことがあるでしょうけど、大きく違うものがあれば張る段階で見極めてもらうしかないと思います。
……っていう感じでした。
あと、タイルの張り方で我が家のような深目地でやった方が立体感もあるし目地が際立ってカッコイイのだが……という希望でしたが、タイルの剥離が心配だとかでなかなか呑んでもらえない様子。そこで、INAXのサイトをいろいろと調べていたら深目地による施工方法は確かに剥離の心配があるようですね(http://dds.inax.co.jp/kenzai/infosek/files/hukameji.pdf)。これを踏まえた上で施主の責任で依頼すれば問題ないと思いますが、どうなんでしょうか?
これが持ってこられたタイルです
断面ですが、若干濃さが違っております
この画像ではちょっと分かりにくいですね
スクラッチが潰れているのが結構あるそうです
許容値をどこにもってくるかが難しいところです
そして、KIMEKANEOさんが持ってこられた資料も凄かった。
図面以外にもアルバムもあります
北陸にある展示場、先輩パルコン、そして、建築中の
KIMEKANEO邸の写真を収めたアルバムもドッサリ!
ここで、最近我が家が増設を決定した蓄暖のことも話にあがりまして、また、スタイル張りの仕方、クロスのことなどもいろいろと質疑応答がなされました。その後は、家の中の見学会です。完成展示会を行っていない我が家ですが、ミッチリと見ていただきました。家具類が少ない展示場と比べ、家具類が多く新聞紙やら食器などの生活感が溢れるパルコンもチョイと違ったものがあります。
展示場のように全館の照明を点けて見やすくしてみたんですが、滅多にそういうことがないだけに「照明を全部点けると、展示場みたいだねぇ〜」と思いました。
リビングから順番に設備も含めて見て行っていただきました。一応、私が説明させていただきましたが、営業にでもなったかのような気分でした。その内、母がしゃしゃり出てきまして母の独壇場になってきました。
さすがは主婦!母がタカラのホーローキッチンに
ついて力説。左側に出番のない父が見えます
さらにオール電化のIHクッキングヒーターについて
解説する母。まさに「経験者は語る」状態です
エスカレートして食洗機の説明。贅沢品と思って
避けていた頃からの思い出話を延々と語る……
キッチン照明まで付けたが、ネタ切れか……
やっと父も話の輪に入ってこれたようです(笑)
キッチンの次はダイニング部分。ダイニングテーブル選びは非常に悩むところ。そんな思い出話まで語るが、照明になると最もこだわったハズの母よりも父がしゃべる。なんせ母は照明がついてスグにヘディングで割ってしまったという甘酸っぱい過去があるので……。それでも、ルイスポールセンの「トルボー 」は、とやま展示場で見て気にいって付けた経緯を語りました。
「ダイニングテーブル選びは悩みますよね〜」
「これが取り付け後、母がすぐに割った照明です」
リビングとキッチンの次は和室の案内。畳はKIMEKANEOさんが住まわれる福井県にある会社が作っている「ダイヤロン畳 」という化学畳を使用していることを力説。青さが続くことと、梅雨になってもカビないことを力説しました。パルコンとはいえ、普通の畳では大抵初めての梅雨などにはカビるそうですので、メリット大です。
あと、障子紙として展示場と同じ八尾和紙を採用していることを話したところ、KIMEKANEO夫人曰く「我が家は越前和紙 を使いたいと思っているんです」とのこと。なるほど、障子紙にその土地のオリジナルが表れるんですね〜。なんかいいな〜。
建築中に偵察して天井の低さに気付いて天井
の高さの設計を変更できたことを力説する「母」!
2階トイレもチェック!
さて、ちょっと寒いですが外に出てみましょう……。
くまなく外観をチェックしています
KIMEKANEO邸で、ほぼ全面に張られるコダワリの
ブルータイルの施工をチェックするKIMENAKEO夫妻
更にブルータイル撮影会!照れるな〜(笑)
最後にKIMEKANEO一家と、こつを両親で記念
撮影。こつを本人はカメラ担当で写っておりません
玄関もチェック!。ライブ○アのガサ入れじゃない
が自宅をガサ入れ同然に収納まで開ける「母」!
福井銘菓の羽二重餅と五月瀬をお土産に頂戴。
特に五月瀬はこつをの大好物なのだ♪感謝っ!!
そんなこんなで見学会(?)は終わったわけですが、わざわざお土産に「羽二重餅(はぶたえもち) 」をアレンジした「羽二重風呂敷 」と「五月瀬(さつきがせ) 」を頂きました。羽二重餅は、名前に表れているように甘くて柔らかくて軽〜いお餅です。お茶にメチャメチャ合います。そして、五月瀬に至っては落花生入りのクッキーのようなお菓子ですが、これまた絶品で私の大・大・大好物です!福井のお菓子は私は大好きなのです。
お礼といってはなんですが、我が家からは愛読の書であり、我が家のパルコンを建築するときの挨拶回りで近所にプレゼントした「光に向かって100の花束」という私の座右の書と静岡の銘茶を贈呈させていただきました。この本は近所付き合いにしても家族円満にやっていくことにしても、実に多くのコツを先人に学びましょうという小話集でオモシロかったので、縁のある人にはプレゼントしているのです。
あ、なんかお土産ネタになってしまった。そうそう、それ以上に嬉しかったのがもう一つ。ナント、資料として持ってこられた図面やアルバムに混じって数冊のバインダーがありました。見ると「こつをさんのパルコン平成17年4月完成」と書いたラベルが張ってある。まさか、と思って開くと、パルステ全ページがプリントアウトされて丁寧に綴じられていたのだった。もう、嬉しさのあまり目頭が熱くなってしまいました。
バインダーの背表紙です。スゴすぎます
これ以外にもまだまだあるそうです
建築記録に関しては索引まであります
見事にそのままプリントアウトです
ハウジング富山とハウジング北陸ということで違うものの、北陸のパルコン仲間として、つたないなりにパルステの建築記録などが大切に使われているようで本当に嬉しかったです。
これからもパルステ運営を頑張っていこうと思うこつをでした。KIMEKANEOさんも一家全員がパルコン大好きで、相当の熱を入れて調べたりして妥協のないマイホーム作りを楽しんで(?)おられるようで、我が家と重なるものがありました。KIMEKANEOさん、ステキなパルコンができるといいですね!