この日は、毎年この時期になると池袋のサンシャインシティで行われるJAGAT主催の「PAGE2006」という、DTPから印刷までの展示会を見るために東京へ行きました。

毎度の事ながら、富山から夜行バスで移動するために池袋駅に到着したのは早朝の５時過ぎ。リクライニングシートで足がムクミまくってエコノミー症候群になるのではないかと心配しながらも、一呼吸置く為にネット喫茶に駆け込む。一応、到着報告ということで「我が家のPalcon」の掲示板に書き込み、程よい時間になるまでひたすら寝直しました。それでも、早い為かPAGEの受付に行ったときには誰もいなくて寂しい思いをしました。

そして、１日終わった後、PAGE2006の最後に参加したセミナーのカラーマネジメント系団体であるＭＤ研究会とデジカメ系団体の電塾の飲み会＆勉強会に誘われながらも、私はこの日に開催されるパルコンユーザー会に足を運ぶ。

そういや、私がkasaさんと初めて出会ったのも昨年のPAGEの後であった。あれから１年も経つのか……と思いながら集合場所へと向かう。なんせ今回は我がパルのBBSでのアナウンスだけで参加者が６名。暫くkasaさんと会って飲むだけから始まったプチオフも前回からブルードレスさんが加わって３名。３人いれば会が出来るとはよく言ったもので、アレを勝手にユーザー会の第１回と決め付け、今回は一気に倍の６名なので第２回と称しております。

それにしても、日中は上着を着ていれば暑い位だったのに、夜ともなると東京でも風が強くて寒い。待ち合わせ場所に行くが誰もいない……。間違えたか……と思うと「こつをさ〜ん♪」と思いっきりＨＮで呼んで下さったブルードレスさん（以後：ブルドレさん）と久々の再会をする。相変わらずの元気さだ。それからキョロキョロとしていると、近くに立っていた見ず知らずの夫婦から「あの〜、待ち合わせですか？」と尋ねられる。これぞ初対面のカメ夫妻（カメキチさんとカメヨメさん）です。そして、近くでキョロキョロしているkasaさんとIEMONさんを見つけ時間通りに６名勢揃い。早速、ユーザー会会場のダイニングバーへと消えていく。予約の関係で滞在できる制限時間は２時間。２時間後には追い出されます（泣）。

今回も会場探しはkasaさん。毎度の事ながらご苦労さまです……ということで、かけつけ１杯といく。今回は初参加が「東京家物語」管理人のIEMONさんと我がパル掲示板で大活躍のカメ夫妻だ。この御三方は現在進行形でパルコン建築中（しかも基礎段階）なので、半分目がマジでした（笑）。プライバシー保護とマジな目を隠す為に参加者の顔にはモザイク処理を施してあります。

さて、カンパイの後は……と進行を考えるまでもなく、カメヨメさんが「ちょっと見てくださいよ」と言わんばかりにバッグからアルバムを取り出す。大抵なら飲み会の場所で広げるアルバムと言えば、思い出の写真などの見ていて笑ったりできるものであるが、写っているものは廃墟とも公衆トイレとも称される建て方直後のパルコン。しかも、チョット気になる箇所の写真だ。とても笑って和める写真ではない。ここら辺は、紅一点のカメヨメさんですが、「くノ一」の如くの鋭さを持ったお方でした。なんと言っても知人もパルコンで建築中だそうで、その現場も写真に撮って見せてくれるのです。私もＳ端邸を偵察に行ったことがありますが、この辺はなかなかのスゴさです。

友人宅のパルコンの写真からは、基礎からはみ出て建てられてしまったＰＣ板やら、ツラが合っていないＰＣ板。シミソバカス板などなど……。それをビール片手に見ながらみんなで評価する。ブルドレさんに至っては、本業とは全くかけ離れたコンクリート談義になるとＮ値だのなんだのと語りだす。その最中に掲示板で話題になった北海道のジョーさんのパルコンの不具合も話題になる。今後、大成がどういう対応をとるのかというのが北海道だけでなく、全国的なパルコン販売に影響を及ぼしそう……という話題になっていく。完全に、現場写真が酒の肴になっていました。ハタから見ると本当に異様な雰囲気です。

友人宅の評価が終わると、今度はカメ夫妻のパルコン建築現場の写真披露となる。アルコールが入ってウロ覚えなところがあるが、当初、地盤に関しては何もしなくていいような事を言われながら、RESを打たれたお話を聞く。この辺でも、関東の地面をレントゲン撮影したかのように地層を把握しているブルドレさんが語る。「○○はロームで、箱根がナンタラで……」ウ〜ン、富山の私にゃサッパリ分かりません。でも、なんだかんだと関東で立てるにはRES-Pは必需品のようです。更に、打たれたＲＥＳが蛇行しているぞ、というオハナシを証拠写真付きで聞かせていただく。

ある程度、カメ夫妻のお話が終わった段階で、IEMONさんが口を開く。非常に多芸で温厚なお方でした。

おもむろにカバンをゴソゴソやり始めて、２冊の本を出す。

・「基礎工事〜ひび割れのないコンクリート基礎のつくりかた〜 」……日経ＢＰ社発行

・「ひび割れのないコンクリートのつくり方〜失敗から学んだ施工・監理の秘訣〜」……日経ＢＰ社発行

施主が欠陥住宅を建てないためのチェック本というものを読んでいるかと思いきや、よくよく考えてみればパルコンって特殊な工法なので、あまり参考にならない。この本って、基礎工事関係の人が読む本じゃないの……っていう程、専門的な本。でも、図解かつ薄く出来ているし、順序を追って解説されているために、パラパラ見ているだけでも結構オモシロかった。IEMONさんもこうやって勉強されていたんですね。基礎を守るのに、水ガラスを塗るという方法が紹介されているらしいが、kasaさんも「エポキシ樹脂とモルタルを組み合わた塗料を塗りました」という話題が紹介されていたが、基礎を守るためにもいろいろと研究工夫が必要なのだと知らされるのであった。それにしても、こういう話題もビール片手にホロ酔いでやっているのだから、店員さんも怪訝そうな目で見ていました。

また、第三者監理を依頼しているIEMONさんは、同じく依頼した経験のあるブルドレさんと共に、第三者監理を入れる良さを力説。ただ、監理業者もたま〜に真面目にやっていない時があったりするので、そこら辺の対処法を披露。なかなか、興味深い＆ディープ過ぎて披露できないオハナシでした（汗）。

そして、IEMONさんの自己主張が終わった後は、カメ夫妻のお宅の図面拝見……。もう、何でも持ってきています（笑）。この辺で、カメキチさんが仕事でチョイ抜け。

カメ夫妻のお宅は、ビルトインガレージ付きの３階建てのSPREAD（スプレッド）です。３階に大きな開口のある開放的なリビングがあって、ステキな間取りです。ここら辺で、独自の「リビングは２階以上（できれば最上階）に持って来るベシ」という持論を持つこつをがしゃべる。タルカス-eの空気の流れなどを考えると、１階にリビングがあるというのは非常に効率が悪いというワタシなりの持論があるのだ。それと、仏間＆和室の作り方……。タルカス-eがある場合の和室の作り方についても持論を披露。自己責任で聞いていただきました。でも、いずれは当サイトの勉強部屋で図解で掲載予定。

カメヨメさんは、こつを邸で採用している室内物干しの「ホスクリーン 」と「ダイヤロン畳 」を採用したいという希望を持っておられるようですので、ご説明させていただきました。でも、この辺はウチの母を連れてきた方が良かったかも……。ダイヤロン畳に関しては、カビが生えませんよ、ということでもオススメなのだ。

そして、カメ夫妻のカメ好きなお話も拝聴させていただきまして、制限時間の２時間が迫ってくる。

ここで、カメヨメさんが忍ばせてきた少し早いバレンタインチョコのプレゼント！なんてイキな計らいなんだ！ホントにカムサハムニダ！

……そして、男衆はGHQの軍人サンに群がる「ギブミーチョコレート」状態の少年と化したのであった。

そうしているウチに２時間の制限時間を迎え、２次会に突入……。次なるお店へと足を運ぶ。

後の掲示板を見てみるとこの段階のブルドレさんの記憶はないそうだが、確かにロレツは回っていなかった気がするが、関東の地層談義やコンクリート打設談義は絶好調でした。

そして、次なるお店では基本的にソフトドリンクでトーク中心で行ったのですが、やはり途中から「中生２つ！」という声が上がったりして、図面を肴にトークが続く。私も１時間後のバスの出発時間まで残る。途中から、仕事で抜けたカメキチさんが戻ってきて「もう仕事行かなくていいです！」とエラクご機嫌でユーザー会復帰。そして、語る……。

２３時チョイ前にこつをはバスの為に抜けましたが、残りの５人の方々は翌朝の２：３０まで粘ったそうです。ハッキリ言ってパルコンネタで話題が尽きないのがスゴすぎます。マジメな話なのに面白くてやめられない。そして、何と言っても初対面なのに初対面じゃない懐かしさを感じる人たちで、人情味あるイイ人ばかりでした。

飲むけど、すっごくタメになる話ばかりで建築中の皆さん、そして、建築しちゃった人にも是非とも参加してもらいたかったユーザー会でした。次回は未定ですが、更なる参加者を期待します！

この日、全国ニュースで流れていたんですが、北陸自動車道で６１台を巻き込むスリップ＆玉突き事故が発生し、１６時間に及ぶ通行止めになってしまいました。私の乗っていたバスも目的地目前で高速を下ろされてしまって１時間４０分遅れて高岡駅に到着しました。イヤハヤ、やっぱり富山は寒いです。

冬の北陸道には気をつけましょう……。