玄関側の外壁に大きなクラックを発見し、パルコン板製造の北陸プレハブ社長までも視察に来られ、いよいよ今日は補修作業となります。いかにして目立たないように補修するかで悩んでおられたようですが、お手並み拝見といきましょう。
たかがこれくらいのクラック補修ではありますが、補修作業にあたって前日までにキッチリと足場を組みます。恐らく、全工程の中で足場に一番お金がかかっていると思われます。
西面全体を覆うように足場を設置
言うまでもなく西面以外は足場を立てません
今回、取られた補修の方法は、スタンダードではありますが、「エポキシ樹脂」を注入して修復するというもの。「樹脂」というくらいなので、ウレタン樹脂のようにゴムのような弾力があるものかと思っておりましたが、とんでもない間違いでした。とてつもなくガチガチに硬いもので、コンクリートや石ならハンマーで叩けば粉々に砕けますが、これなら叩いても砕けそうにありません。では、その作業工程を見てみましょう。
今回試用されたエポキシ樹脂は、ボンドで有名なコニシの「ボンドE206」というもの。ボンドと言っても我々が思うような接着剤とは異なり、「主剤」と「硬化剤」を混ぜ合わせて使用するものらしいです。
エポキシ樹脂が漏れないように、パテのような
シール剤でクラックに沿って塞いでしまいます
エポキシ樹脂を注入する位置に20〜30cm間隔
で、シリンダー装着する座金を取り付けていきます
合計4箇所から注入します
座金の中心の穴からクラックが見えます
これがエポキシ樹脂の「主剤」
そして、こっちがエポキシ樹脂の「硬化剤」
「主剤」と混ぜ合わせると硬化していきます
注入に使用するシリンダーです
シリンダーにエポキシ樹脂を充填して
先ほど取り付けた座金に装着します
圧力をかけるためにシリンダーにゴムを
取り付けていきます。意外と原始的?
全シリンダーにゴムがかけられて注入されています
ゴムの力で注入されています。あとは待つのみ
ついでに基礎クラックの補修あとです
エポキシ樹脂というものをはじめて見ましたが、これを注入してクラックは埋まったとしても、打ち放し面がきれいに仕上がるだろうか、と心配されます。明日にはシリンダーが撤去されて仕上げに入っていきます。結果を待ちましょう。