大成建設の「Palcon」の検討中に重量のあるPalconを支える為に基礎からガッチリ作るというのは、よく聞く話しだと思います。パンフレットにもクドい程書かれているのが頑丈な「基礎」というもの。
営業サンのトークで今まで何度、基礎の話を聞いたか分からない。「パルコン程のの基礎は他のメーカーではないですね」とか「よくパルコンの基礎を作っているときに、近所の人から『何を作っているんだ?』と聞かれることもあるんです」とか「基礎を見てパルコンにされる方もあったんですよ」……とか。
しかし、イザ家を建てるとなると、メチャメチャ気を張ってイロイロと言いたくなる基礎ですが、家を建てるなんて考えたことのなかった私には、他の新築現場なんてまさに「アウト・オブ・ガンチュー(眼中)」だったワケです。基礎なんてコンクリートの塊だったくらいにしか思っていなかった幼稚な私は、我が家の基礎造りの最中には、近場の新興住宅街に行っては他メーカーの基礎を調べる「基礎マニア」になっていたのだ。そして、「百聞は一見に如かず」で一発で営業サンの言われていたことが分かったのでした。
そんなワケで、露骨にも基礎対決をしてみました。それにしても、基礎がいくら大きいと言ったって、木造や鉄骨の何倍もの重さのものを支えるのだから、それに比例したものでなければならないというのは言うまでもないことで、基礎がデカイからと言って、「イコール安心」とは言い切れない。それでも、パルコンの基礎にはホレボレしたのでした。
まずは、鉄筋組み段階の某木造メーカーの作品があったので、それと対決してみました。
パルコンの基礎は基本的にダブル配筋。他のメーカーの基礎工事なんてロクに見たことがなく、まして況や鉄筋組みなんて地味〜な工程は家を建てることでもなければ見なかったであろう。最近、見た基礎工事なんて職場のホールの建築工事だからゴッツイものだったので、木造メーカーの基礎工事自体はマジメに見るのは初めてのこと。
でも、最初に見たのがパルコンの基礎工事だったので、「こんなもんかぁ〜」と思って、Iホームの鉄筋を見てビックリした。思わず「これって手抜きなんじゃないの!?」と言いそうだった……(失礼)。
実家の両親には現場の写真をデジカメで撮って送っているのだが、同時にこの写真も送ってみた。その時出たのが「こんなペラペラなので大丈夫か?」とのこと。型枠もなく、水溜りで「田んぼ」を連想してしまった。
それと比べるとパルコンのはギッシリと鉄筋が詰まっている。パルコンの基礎のスゴさを知るには一番分かりやすい段階が、この鉄筋組みだと思う。
お次は木造メーカーながらベタ基礎のMホーム。大手、プレハブメーカーだ。
富山のパルコンは、原則ベタ基礎ということなので、ベタ部分の打設まで終わったのと比較してみた。
一見、Mホームの方が黒くて重厚感があるように見えるが、立ち上がり部分がダブル配筋なのはパルコンであった。また、L字コーナーやT字コーナー部分の補強もシッカリしてある。
でも、打設が始まってしまうとチョット差が分かりにくいですね。
お次は大手鉄骨メーカーのPホームだ。我が家もパルコンを見つけるまでは、ギリギリまで第1候補だったメーカーである。懐かしさをかみ締めながらもチェックしてみた。
立ち上がりまで打設が終わり、パルコンならシース筋であるものが、アンカーなるボルトがツクンツクンと出ている。そして、ご覧の通り布基礎である。
型枠が木か鉄かという差があるが、パルコンでも木を使うことがあるので、これはメーカーの差とは言えないでしょう。遠目では分かりませんが、立ち上がりの幅はパルコンの方が厚かったですね。
お次は、富山県のみのメーカーだと思われるT・ラボ。
この辺は、もともと水田であったのと川の氾濫原だったためか、地盤が極端に悪いところである。その為、先程のMホームなどもベタ基礎でいっているんだろうか?こちらもベタ基礎である。結構、イイ仕事をしていますね。でも、見ての通り、立ち上がりの厚さが遠目に見ても違いますね。
最後は、先程のMホーム関連の別会社です。
立ち上がりまで打設が終わっているようですね。布基礎で防湿シートがはみ出ているのが分かると思います。やはり、立ち上がりの厚みに違いが出ていますね。それにしても、基礎の中にとびっきり大きな穴が開いているが、通気の為なんだろうか?