さて、2階の検証が住んだところで次の検証をしてみましょう。階段を下りてスラブ板の下の世界に行きます!
4、1階の検証
次は、問題の1階の検証をしてみたいと思います。玄関先や浴槽内で無線LANでネットする者はいないと思うが、あくまで検証ということで実験してみた。
2階同様、グレーの壁はパルコン板の壁。また、1階と2階はブ厚いスラブ板によって仕切られているので、興味深いところだ。
では、2階同様、各場所での状況を表にまとめてみました。
場所の名前 | シグナルの強さ-1 | シグナルの強さ-2 | 受信信号強度 | |
1 | 玄関 | 弱い | 14 | |
2 | 玄関ホール | 弱い | 20 | |
3 | 工房(作業場)の入り口付近 | 検出されず | 0 | |
4 | 工房(作業場)の一番奥 | 非常に弱い | 5 | |
5 | 階段の一番下 | 中 | 24 | |
6 | 1階廊下の真ん中 | 弱い | 26 | |
7 | 和室の出入り口側 | 非常に弱い | 20 | |
8 | 和室の一番奥 | 非常に弱い | 12 | |
9 | 浴室 | 弱い | 12 | |
10 | 洗面所 | 弱い | 19 | |
11 | 1階トイレ | 弱い | 12 | |
12 | キッチン | 弱い | 11 | |
13 | ダイニングテーブルの上 | 弱い | 10 | |
14 | リビングのソファー | 弱い | 15 |
予想通りと言ってはなんだが、1階の結果は惨憺たるものだった。廊下のような公共スペースはまだしも、ドアを一つ入ったら、繋がったり繋がらなかったり……。
有線LANの差し込み口は工房とリビングに1つずつ設置してあったのは正解と思った。
浴室に至っては、2階のホールのブースターボックスのほぼ真下であるが、結果はご覧の通り。スラブ板によって電波が遮られるという結果になってしまった。
実験ではアクセスポイントとして外付けのアンテナを使っていなかったり、全指向性のアンテナを使っていなかったりという好条件ではないのであるが、パルコンでの無線LANは結構厳しいという感じですね。
それでも、今の時代においては家庭内LANは必要不可欠になりつつあるので、無視して通れないでしょう。そんなワケで対策としては、
1、大人しく有線LANを張り巡らす。
2、どちらかの階は無線にして、どちらかの階は有線にする。
3、メインの基地局の他に中継局を設ける
4、各部屋のドアから基地局が見える位置に間取りを考える
などなどあると思いますが、結構大変だと思います。
そんなワケで無線LANの検証の実験をしてみました。他にも、こんな実験をしてみてくれという依頼がありましたら是非どうぞ。簡単なものなら皆さんに変わって実験して公開したいと思います。