11月22日のレビューで、タルカスの床下への吸気口から空気が逆流しているという件で、業者さんが調整しに来てくれました。
当初、1階洗面所の天井裏にある三方向同時排気ファンの運転を強くすることで、床下排気の効率化を図ろうとしたが、意外なやり方になりました。
それは、各部屋の給気用のダクトの穴を広くしたり狭めたりして調整するというやり方だった。1階と2階のそれぞれの天井裏に大本となる給気部分があり、それがダクトレスのパルコンでは天井裏を使ったシーリングダクト方式をとっているので、天井裏の気密性を利用して、各部屋のダクトへ給気していくというもの。従って、各部屋のダクトにはファンなどの動力は一切なく、ただの穴だけがある。そこら辺の仕組みについてはいずれ勉強部屋で詳述したい。とりあえず、大本の給気部分から近いダクトは開口率を小さくし(穴を狭くする)、遠いダクトは開口率を広くして(穴を広げる)多くの空気が入るようにしました。
各部屋のダクトの形状は地域や建築時期によって違うらしいが、我が家の場合はごくフツーの四角いカバーのついたものだ。これをカパッと外すとただの穴があるかと思いきや、開口率を調整できる仕組みになっていたのだ。
一見、天井の穴を隠すだけのカバーですが……
カバーを外すとただの穴ではなかった
穴の大きさの調整と言っても仕切り板をスライドさせて開口率を調整できるというものだった。左右にスライドさせて0%〜100%の間で調整できる。
これが開口率100%の状態
開口率30%くらいだとこうなります
こうやって左右別々に動かすこともできます。
左が0%、右が100%になっておりますね
シッカリと空気が供給されています
業者さんが各部屋を回ってダクトの調整をしていきました。勿論、収納部分も……。そこでおったまげたのが、気流を調べるのにお線香を使っていること。「もしかして、業界標準の検査法?」なんて思いましたが、線香と携帯用灰皿を持参され、ポンポンと灰を落としながらチェックしていかれました。
ダクトから給気されているかチェック中
左の写真の手の部分を拡大すると……、
気流計の「The Senkou(ジ・線香)」です
一応、手で風を感じてます
床下吸気口もダイヤルでほぼ「閉」に
床下の吸気口のツマミは、殆ど「閉」に、室内の温度が高くなると上昇気流が発生し、床下の空気も吸い込んでしまうのだからだそうです。
これで、電気代に影響せずに調整が終わったのですが、理屈さえ分かれば、自分でも最適な環境をカスタマイズできそうです。……ということで、タルカスの図面も貰いました。