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パルコン板製造工場「北陸プレハブ株式会社」見学(その1)

1、なぜパルコン板製造工場の見学なのか?

大成建設のコンクリート住宅「Palcon」の特徴は、コンクリート住宅の中でも現場打ちの品質のバラつきを解消した、プレキャストコンクリートパネルを組み合わせて建てていく事と言ってもいいでしょう。

プレキャストとは「前もって成型しておくこと」とありますが、品質管理の行き届いた専用の工場でキッチリとコンクリートの板を作ることで現場打ちに見られる品質のバラつきをなくそうというわけです。そして更に、パルコンは「壁式構造」ということで、「柱」でなく「壁」そのもので家の重さなど一切合財を支えようというわけですね。……となると、この「壁」の出来不出来がPalconの耐久性などに影響するわけです。

しかし、木造であれ鉄骨であれ、そして、鉄筋コンクリートであれ、プレハブ建築はいくら品質管理が行き届いた工場で作られるといっても、どの程度管理されているかが問題となってきます。ところが、現場打ちと異なり、工場は言うなれば「ブラックボックス」。そうなってくると疑り深い私なんか「ホントにちゃんとやっているの?」「そもそもどうやって作っているのさ?」ということになりますよね?

そこで、「富士山に二度行く馬鹿」と言われますが、大成ハウジング富山の誇る(?)やり手営業マンT腰さん(メンドくさいので以下「ヤリ手営業T」)にオネダリして、シブシブ(……かどうかは知りませんが)2回も連れて行ってもらいました。でも、正直なところ一度は見学に行って見ることをオススメします。行くと安心感がグッと増しますね。

2、北信越のパルコン板を一手に引き受ける「北陸プレハブ株式会社」に来ちゃいました♪

そんなワケで「工場の方にアポ取れました」の連絡を受け、建築現場でヤリ手営業Tと待ち合わせをし、あつかましくもお車「フォルクスワーゲン」に乗せていただき、主に北信越地方(新潟・長野・富山・石川・福井)の俗に「多雪地用」と言われるパルコン板製造を一手に引き受けている「北陸プレハブ株式会社」にお邪魔しました。

当工場はナント、私の住む富山県にありました!頂いたパンフを見ると住所が「富山県砺波市太田1875」となっています。そう、砺波市は富山県の県花「チューリップ」で有名な散居村の市(?)。私の建築現場から車で1時間もかからずに行けてしまう距離なのです。広大な砺波平野に流れる庄川沿いにある工業団地にデーンと構えておりました。

北陸プレハブ看板
入口の門柱についている看板です。
「大成建設パルコン協力工場」です
北陸プレハブ看板
もう1つのゲート脇にあった看板です。
こっちの方がチョットきれいですねぇ〜
北陸プレハブ敷地
上写真の門柱を入るとこんな感じです。
大きなセメントサイロが迎えてくれました
ストックヤード
上写真のゲートを入るとこんな感じです。
自然養生中のパルコン板がビッチリです!

3、事務所でまず話を聞きましょう……

到着して、まず通されたのが工場脇の事務所。

殆どの人が工場に行ってしまっているためか、ガラーンとして机だらけで、あとはパルコン板の設計図を1枚1枚CADで製作している女性が2名ほど……。ヤリ手営業Tと共に大奥の応接スペースに通され、コーヒーでもいただく……。

間もなくすると、工場長のH野さんがやってこられた。ガッシリとした体格で野太い声の持ち主だ。まずは、名刺をいただき自己紹介を……。工場長であり、取締役もやっておられますが、非常に頭の低い方でジェントルメンでした。早速、資料としてカラーコピーでありますが工場のパンフレットをいただく。別紙で工場の生産ラインが書かれたプリントもいただく。最初は、「何だ?この図は?」と思ったが、一通り見学する時にはテーマパークの地図のように分かりやすいものである。

北陸プレハブパンフ
パンフレットの表紙と裏表紙です。
カラーコピーですが、嬉しいもんです
北陸プレハブパンフ
開くとフローチャートがありました。
別紙で工場のラインのプリントも

そして、工場長の説明が始まる……が、説明をタラタラ書いていても、後の見学記録を見た方が手っ取り早いと思うので割愛しておきます。それよりも、概略だけやっておきましょう。

この工場はPalconの協力工場として多雪地用のパルコン板の製造を目的として昭和48年12月より製造を開始したとあります。だから、結構な歴史があるワケですね。平成13年には品質システム審査登録「ISO9002:1994/JIS X 9902:1998」とありますので、品質管理もシッカリしているようです。

ここでの製造は、新潟・長野・富山・石川・福井のパルコン板なんですが、たま〜に、他の地域のものを担当することがあるようです。私が、お邪魔したときには、ナント北海道への初のパルコン板をやっていたところでした。富山から船で送るのだそうです。パルコン板の工場は関東の工場と富山のココより東にはないそうなので、北陸プレハブはそこらへんのもカバーするようです。話を聞いていると、東北地方はPalconの未開拓地域のようで、他の地方に比べてPalconが少ないのだそうです。

ついでに、ここの工場ならではの製品というものがありまして、他の工場にはない「ジェニックブラスト板」というものがあります。これは「大成建設の鉄筋コンクリート住宅。パルコン。」という薄いパンフレットの「PALCON DESIGN」というところに、「GENIC」というものと「BLAST」というものがありますが、前者は「北信越地域以外に対する模様板仕様となります」とあり、後者には「北信越地域に対する模様板仕様となります」とありますが、ここで「ジェニックブラスト板」を作っているということによるんですね。

それでは、いよいよ工場に入ってみましょう……。


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